【看護学生さん向け】 希望病棟はどう決める?

看護学生向けキャリア

先生の勧め・・・ちょっと待った!!!

先生に最初は循環器が良いと言われたので循環器を希望しました!

新人看護師さんからよく聞く言葉です。でもそれ、大丈夫ですか?

看護師の先輩でありたくさんの学生さんを輩出している看護教員からの勧めは、もちろん参考にすべきです。ですが、それを鵜呑みにして決めてはいけません。

勧められるがままに希望して配属された新人看護師の中には、「イメージと違った」「本当は小児がやりたかったのに」と悩む人が多くいます。「先生はなぜ循環器が良いと言ったの?」と聞くと「勉強になるから」「最初に循環器に行っておけばこの先どこに行っても大丈夫だと言われた」とほとんどの人が答えます。

さて、ここで質問です。

  • みなさんは、循環器の何を勉強したいのですか?心電図?心臓の解剖生理?
  • みなさんは、この先どんな看護師としてのキャリアを積もうとしているのですか?

 

私たちが行うのは看護です。解剖生理や処置、急変対応ももちろん大切です。ですが、どんな看護が行われていて、自分がどんな看護をしたいのか、これを考える必要があります。それが乖離していると、入職後に大きな壁にぶつかることになるのです。

3ステップで希望病棟について整理しよう!

 ではどうやって希望病棟を決めたら良いのでしょうか?3ステップで整理してみましょう。

STEP1. 自分はどんな看護をしたいのか考える

STEP2. 興味ある診療科がどんな看護をしているのか調べる

STEP3. 自分はその環境に適応できそうか考える

難しいことはありません。自分の看護に対する思いを少しずつ紐解いてみましょう。

STEP1. 自分はどんな看護をしたいのか考える

これが1番重要です。所謂、看護観です。

看護観、きっとレポート書きましたよね?採用試験で質問された人もいるかもしれません。どんな看護がしたいか、学生さんでこれを聞いて自信をもって明確に言える人は数少ないでしょう。

なんでも良いのです。以下の質問に答えてみてください。

・実習でワクワクしたのはどんな時ですか?

 例えば・・・患者さんが退院していったとき、重症患者さんの苦痛に対応できた時など…

・興味がある分野はなんですか?

 例えば・・・心臓の勉強に興味がある、子供が好き、点滴などの処置が好きなど…

退院していく姿が好きな人は、疾患が良くなっていく姿を見たいのかもしれません。例えばそう言った人が、ICUや救命病棟に配属された場合、患者さんは状態が落ち着いたら一般病棟に転棟してしまうので、よくなっていく姿、退院する姿は見られません。

だから、自分がどんな看護がしたいのか、どんな時に看護してよかったなと思えるのか、ワクワクするのか、考えてみることが大切なのです。

STEP2 . 興味ある診療科がどんな看護をしているのか調べる

これをしている人は、意外と少ないのではないでしょうか?

どんな疾患の人が多いのか?はおそらく調べるでしょう。そこに、どんな看護をしているのか?をプラスしてください。

例えば・・・冒頭の例である循環器病棟で考えてみましょう。

どんな疾患が多いのか?わかりやすく循環器疾患です。心不全や心筋梗塞、狭心症…。

さぁ、どんな看護をしているでしょうか?学生さんがよく言うのは「急変が多い、急変対応ができる」「心電図を読む」です。

もちろん、それも大事な看護の力です。

でも循環器疾患でとても重要なのは退院に向けた「退院支援」です。心疾患は日常生活上留意しなければならないことが多くあります。そして生活習慣を変えることができず退院後に増悪し再入院する患者さんも多いです。

つまり・・・イメージにある急変対応、心電図を読む、のと同じくらい退院に向けた生活指導が重要であったりするのです。

そしてこれを手っ取り早く知ることができる機会、それが、インターンシップです!興味ある診療科のある病棟に行き、先輩に直接聞いてみましょう。

「この病棟ではどんな看護をしているのですか?」

「この病棟で大事にしている看護はなんですか?」

これがすぐに答えられる先輩がいれば、看護への意識が高い、良い病棟だと言えると思います。

ぜひ、直接聞いてみましょう。

STEP3 . 自分はその環境に適応できそうか考える

最後は、病棟の環境に適応できるか考えてみましょう。適正、というものだと思います。

例えば救命病棟では、刻々と変化する患者さんの状態に気づき判断し看護を実践していきます。そこには膨大な情報を整理し、状況を理解し判断する力が必要です。さらにその理解と判断、対応にはスピードが求められます。これまでの人との関わりの中で、情報の整理が苦手、言われたことを理解するのに時間がかかる、変化についていくことが苦手な人は仕事を覚え学習をしながらそれらを求められるということに、大きなストレスを抱えることになります。

自分の長所と短所をまずは把握しましょう。

もし、自分の苦手を克服しないといけないかもしれない…という方は、それを自覚した上で希望するのか、別の病棟からスタートしてみるか、検討しましょう。もちろん、まだ学生さんの場合はこれから知らない自分に出会うこともあるでしょう。これは、合わないからダメ、というわけではありません。それを理解した上で頑張ろうと決意していくのか、知らずに飛び込むのかは大きく違います。入職してからこんなはずではなかった、向いていない、と思うことのないよう、一度検討しておく必要があるのです。

ちなみに慢性期病院では、長く入院している患者さんが多いと思います。その患者さんは常に変わらないわけではありません。小さな変化に気づける観察力がかなり重要になります。また、慢性的に長くその疾患を抱えている患者さんが多いので、その患者さんなりの疾患との付き合い方やケア方法などがあります。それを理解し患者さん個々に合わせたケアに対応していくことが細かな配慮が必要になってきます。

スピードに追われながら変化に対応することは苦手だけれど、じっくり患者さんに丁寧に関わりながら、その人個々にあったケアに向き合える人は、もしかしたら慢性期病院の方が向いているのかもしれません。

まとめ

ここまでの3STEP、おそらく自然と考えることができるよう授業の中で考えたり先生がサポートしてくれていると思います。でもこの手順を踏まず「自分で決めないで」希望を出し就職してくる新人看護師さんは多くいます。もっとこの新人看護師さんの良いところを活かせる病棟があるのに、と思うことも多々あります。

これから始まる看護師人生、最初から守りに入る必要はなく大いに挑戦してほしいと思います。でも、「考えた上で挑戦」してください。自分で決めたということが、絶対に訪れる1年目の辛い時期に乗り越える原動力になります。

もし迷った場合には、キャリアコンサルタントに相談しましょう。

問い合わせフォームよりご連絡いただければ個別キャリア相談に乗ることもできます。

身近に相談できる方がいない方はご連絡ください。

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